夫婦で介護施設に入るには?二人で老後を楽しく過ごす
こんにちは、りなかなです。
介護士、そして先日両親を介護士目線で夫婦部屋の老人ホームに入居させた経験から夫婦で介護施設に入居する際の選び方や注意点、費用などを今回こちらでまとめました。
「パートナーの介護は可能な限り自分でしたい」
「夫婦で老人ホームに入りたい」
「兄弟で老人ホームに入りたい」
「親子で老人ホームに入りたい」
最近こんなニーズから夫婦や兄弟、親子で入れる二人部屋を用意した老人ホームが徐々に増えています。
ずっと一緒に生きてきたからできる限り一緒にいてあげたい、今まで苦労をかけたからせめてこんな時は自分でできるだけ介護してあげたい…そんな方向けにできた介護施設のサービスが「夫婦で入れる老人ホーム」です。
通常の老人ホームは一人部屋ですが、夫婦で入れる老人ホームは夫婦部屋があり二人で住める老人ホームです。
いつまでも一緒にいたいという気持ちは素敵なことですので入居前にぜひご覧ください。
まだまだ夫婦で入れる老人ホームは少ない?
実は夫婦で入れる老人ホームは老人ホームや介護施設の全体の数に比べるとまだまだ全国的には少なめです。
従来は「老人ホームは一人で入居するもの」というイメージが強く設備が整ってない施設が多かったからです。
とはいえ、今では二人で理想の老後を築くというイメージが強くなり夫婦で入れる老人ホームは年々増加傾向になりつつあります。
また、夫婦で入居した場合、介護度の高い人を同居の方がついついサポートしてしまうため、元気な方もせっかくの老人ホームなのに負担がかかり、場合によっては怪我や体調不良などを起こしてしまうためこのようなトラブルを防ぐために夫婦部屋を用意していない施設も多かったのです。
特に「夫婦で老人ホームに一緒に入りたい」という人の場合、
最近になって「夫婦で老後も一緒にいたい」「パートナーの介護はできる限りのことをやりたい」というニーズが増え、徐々に増えつつあります。
でも、これから増えるのでしょうか?
ニーズはあるのですが、徐々にでしょうね。
そもそも二人で一緒に入れる部屋を用意する必要がありますし、施設によっては改築しなければいけません。
ニーズは強いのですが、そのニーズにまだ供給が追い付いてない状況です。
まだまだ少ないまでも徐々に夫婦で入れる二人部屋を用意した老人ホームは増えつつあります。
こちらからも夫婦で入れる二人部屋の老人ホームを探してみましょう。
夫婦で入れる老人ホームの費用は?
夫婦で入れる老人ホームの費用っていくらくらいなるんでしょうか?まだまだ少な目だからやはり高いんでしょうか?
施設の設備やサービス、場所によって入居費用は違いますが、費用は2人別々に入るより1から3割程度安くなることが多いようです。
施設によっては一人で入る場合の1.5倍程度で済むところもあります。
ただしこれはあくまで老人ホームの「入居費用」なので食費などは当然二人分かかります。
また、設備や介護の状況によって変わるので一概に安いともいえません。
夫婦で老人ホームに入る場合の入居条件は?
夫婦で老人ホームに入居する場合、条件などはあるのか?
気になる方もいるかもしれませんが、実は夫婦ともそこまで介護が必要なく、健康に問題がなければ条件は特別ありません。
ただし介護度によって補助などが変わる場合があります。
また片方の介護が必要になる場合は入居を断られる場合があります。
私も両親が入居する際に契約書には片方の介護が重度となった場合に退去する旨の項目がありました。
つまり老人ホームによっては重度の介護が必要な場合対応できないからです。
ですので入居者の健康状態によって入居に制限がかかる場合があるのです。
部屋の選び方
老人ホームに入居する場合、二人部屋は設備によって費用が大きく異なります。
夫婦で入居する場合、設備も重要ですね。
簡易キッチンがある部屋、マンションと同じように暮らせる部屋など老人ホームによって設備は様々です。
二人でどのような生活をしたいかなどしっかり検討したうえで予算を決め、部屋を選びましょう。
また施設についての選び方はいろいろありますが、まずは資料請求を行い、見学することがポイントです。
特に施設の雰囲気、既存の入居者の健康度、顔色、スタッフの明るさは意外と重要ポイントです。
これは文字では言いにくいのですが正直雰囲気の悪い施設もあるので、そういう面はスタッフの対応や明るさなどはもちろん、既存の入居者と少し会話してみるのもいいでしょう。
またイベントなどが良く行われてるかどうかも老人施設を選ぶ際の重要なポイントだと思います。
というのも入居者のことを考えるとイベントやレクリエーションをしっかりやってる介護施設は雰囲気が良いのです。
高齢者にとってもボケ防止や健康面、精神面でもかなりレクリエーションなどは重要なのでイベントやイベントが行われた際の写真なども施設に見学に行った際にしっかり見ておくべきです。
夫婦で老人ホームに入る場合のメリット
やはり夫婦で入る場合、
私も父親の方はかなり元気なので最初は母親だけ入居させては?などどうしようか迷ったのですが、男性ってパートナーがいなくなると
これは私の経験上言えるのですが、男性の方は奥さんと一緒の方が長生きされる方が多いので(女性は関係ないって方も多いのですが)
夫婦で老人ホームに入る場合のデメリット
私の両親の場合、夫婦で老人ホームに入ることができたのですが、先ほども少し書いた通り、最初にしっかり決めておかなければいけないことがあります。
それは…介護をやめさせることです。
人によっては老人ホーム側のスタッフに全部任せるという人も多いのでそういう方は全く心配ないのですが、高齢者の方って結構これを自分でやってしまう人って多いんですよね。
例えばよくあるのはおトイレの始末です。
おむつの交換などを他人にさせたくないという人って意外と多いんですよ。
夫婦で老人ホームに入居する方の何割かはどちらかが非常に面倒見が良いのですが、それが問題となってしまうこともあります。
正直おむつの交換くらいならいいんですが、よくあるのが「妻を抱えたら」腰を痛めてしまった。
「介護の際に転んでしまい骨折してしまった」というトラブルです。
人によってはそのまま歩けなくなったり、寝たきりになってしまうということもあるんです。
自宅にいる場合と変わりないですよね。でも人によってはそうしてあげたいという方も多いのです(うちの祖母がそうでした)
結果としてパートナーの負担が増えたり、心理的に疲れてしまったり、場合によっては別の施設に入ることで別々の入居を余儀なくされることもあるんです。
夫婦で仲良く老後を過ごすことを決めていたのにこれでは幸せではありませんよね。
なのでこういうことがあるから最初に介護はだれがやるか、パートナーのお世話はどこまでやるかなどしっかり決めて、入居者本人たちにもしっかり伝えておかないといけません。
実は私の父親は結構頑固でこの辺が苦労したんですよね。
「妻の面倒は俺が見る」的な考えが強く、介護士さんも困っていましたので・・・。
(入居したばかりの時ってどうしてもやってしまうので最初は慣れるまで家族が指摘したり、施設の人にお話してもらうように打ち合わせなどをしておくべきだと思います)
また仲のいい夫婦として入る場合は良いのですが、私の親戚の場合、完全な亭主関白でお父さんが寂しいから?奥さんと入居したいということで入居したんですが、その場合、ご主人が家にいるときと同じ感覚で奥さんを使おうとするんですよね。
せっかくの老人ホームなのにこれもよくありません。